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玄米に含まれる植物性乳酸菌 その働きと摂取のすすめ

 2021/05/21 発芽玄米や玄米の健康ライフ この記事は約 5 分で読めます。

“乳酸菌”と聞くと、どのようなイメージがありますか?

乳酸菌という字の中に”乳”という字が含まれているくらいですから、乳製品に含まれるものと想像するのではないでしょうか。

しかし、実は乳酸菌は2種類に分けることができ、牛乳などに生息する動物性乳酸菌のほかに、植物由来の植物性乳酸菌も多く存在します。

聞き慣れない植物性乳酸菌かもしれませんが、身近なものにも多く存在しており、健康食材として知られる玄米がその代表的な例です。

玄米が日本で長く健康食として愛されている理由は、数多くあります。食物繊維、ビタミンやミネラルなどの栄養成分が豊富に含まれていることはよく知られていますが、植物性乳酸菌が含まれていることも大きな健康効果のひとつです

今回はそんな玄米にも多く含まれる植物性乳酸菌の特徴や働きについて、動物性乳酸菌との比較を交えながらご紹介します。

動物性乳酸菌と植物性乳酸菌

まず、動物性乳酸菌と植物性乳酸菌の違いについてご説明します。

ヨーグルトやチーズといった乳製品、動物の糞や腸などから見つかった乳酸菌を、動物性乳酸菌と言います。ヒト由来の乳酸菌もこれに含まれ、主に便から見つかっています。

それに対して植物性乳酸菌は、味噌や醤油などの大豆製品、野菜発酵物に分類されるキムチなどの漬物といった、植物類から見つかった乳酸菌です。

つまり、とてもシンプルな話で、その乳酸菌の住んでいるところが動物ならば動物性、植物ならば植物性の乳酸菌という訳です。

動物性乳酸菌

動物性乳酸菌は、牛の乳などの栄養が豊富な環境に存在していますが、その多くは限られた温度やphの条件下でなければ生存し続けることができません。

ヨーグルトなどで”生きて腸まで届く乳酸菌”とアピールしている商品がありますよね。ヒト由来の乳酸菌は、生きて腸まで届けば定着しやすいですが、多くが胃酸で死んでしまうと言われています。

植物性乳酸菌

動物性乳酸菌と比較して、栄養が少ない野菜などの環境に存在するのが植物性乳酸菌です。

植物性乳酸菌は存在する環境により、高い塩分濃度や低いph、低温などといったストレスにさらされていることが多くあります。このような過酷な環境でも生きていくため、様々な耐性を身につけて生き抜こうとしています。

ですから、私たちが摂取した後も、胃酸などに負けず、生きたまま腸まで届くことが期待できるのです。

どちらの乳酸菌がいいの?植物性乳酸菌の効果

アジア人は腸の長さなどといった特徴から、植物性の食品を食べてきた歴史が長いと言われています。
ですから乳酸菌も、動物性よりも植物性のほうがより縁が深いと言えます。何故なら、今まで説明をしてきた通り、動物性乳酸菌が植物性の食品に生息することはほぼ不可能だからです。

一概にこちらが良い!といえるものではありませんが、日本では古くから、植物性乳酸菌が多く含まれる玄米が健康食として食べられてきましたので、日本人の腸に合うのも納得です。

植物性乳酸菌が生きて腸まで届くことによりもたらしてくれる主な効果といえば、整腸効果です。
便通を良くすることや、それに伴う美肌効果。また、悪玉菌を抑え、有害物質や発がん物質の生成を防いでくれます。
他にも腸内環境が良くなることで、免疫力が上がると言われています。

さらに植物性乳酸菌は、血中のコレステロールを下げる効果もあります。
豆乳との併用でさらにその効果は高まると言われており、のちほどご紹介するヨーグルトは、もってこいです。

植物性乳酸菌の効果はとどまることを知らず、花粉症やアレルギー症状の緩和、胃のピロリ菌退治など、他にも様々な効果が期待されています。

玄米に多く含まれる植物性乳酸菌

そんな植物性乳酸菌が豊富に含まれている食品のひとつ、玄米を用いた健康法をご紹介します。

ヨーグルトは基本的に、牛乳からできているものがスタンダードです。
しかし、より高い整腸効果が期待できる植物性乳酸菌で発酵して作ることもできるのです。

作り方は簡単。清潔な容器に豆乳と玄米を入れ、約1日発酵させるだけです。

できるだけ毎日、体外からも取り入れたい乳酸菌。低コストで簡単に、高い整腸効果が期待できるヨーグルトです。

一度作ったヨーグルトに豆乳を足していけば、乳酸菌が残っていますのでまた何度もヨーグルトができるので、とても魅力的ですよね。

植物性乳酸菌を摂ろう

植物性乳酸菌の魅力は伝わりましたでしょうか?

もちろん玄米をそのまま食べても植物性乳酸菌は摂取することができますが、発芽玄米だとさらに乳酸菌量が増し、高い効果が期待できますので試してみてください。
植物性乳酸菌が、便秘や軟便に困っている方や、風邪をひきやすい方、またはひきたくない方、コレステロール値が気になる方など、それぞれの悩みを解決してくれるはずです。

自宅で簡単美味しく低コストでできる、玄米と豆乳をつかったヨーグルトもご紹介しました。
詳しいレシピは調べるとすぐに出てきますので、気になる方はぜひ、ご家庭で試してみてはいかがでしょうか?

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