玄米がガンを予防する!?玄米の恐るべき効果とは?
玄米はがん抑制効果がある?
白米にする際に取り除かれるヌカと呼ばれる部分には、たくさんの栄養素が含まれています。
ビタミンB群、食物繊維、ミネラルなど、私たちの体に必要な栄養素が全て含まれていると言っても過言ではありません。
その中でも最近のさまざまな研究結果で分かってきたことは、ガンを予防したり、ガンを抑制したりする効果があるということです。
IP6、RBAやRBFと名付けられたヌカ部分に含まれる栄養素が特に注目されてきています。
これを1日に一定量摂取すると、抗ガン作用があるというのです。
それでは、IP6、RBAやRBFはどのような成分で、どのような効果が期待できるのでしょうか?
IP6とはどのような成分なのか?
IP6は米や麦などの穀物や豆類の外皮に多く含まれている成分です。
米の場合は、種皮などのヌカの部分に、全体の約2、3%のIP6が含まれています。
つまり、玄米は精製する前のヌカがついた状態の米を指すので、玄米を摂取することによって、IP6を摂取することができます。
IP6はイノシトールという名前のブドウ糖に似ており、糖にリン酸が6個結合した成分のことです。
結合するリン酸によって名称が異なり、イノシトールーリン酸から六リン酸までさまざまに変化します。
イノシトールは、私たちの体内にも広く存在している物質の1つです。
細胞の生存に関わる大変大事な栄養素であり、細胞内で情報伝達機能を担うなどの役割をしています。
IP6が私たちの体に与える効果は絶大で、大きく分けると2つのガンに対しての大きな効果があると言われています。
1つ目は、ガンや動脈硬化などの病変の原因と言われているフリーラジカルという物質の生成を防止する抗酸化作用です。
フリーラジカルは、私たち人間のDNAや細胞を酸化させてしまう働きがあります。
2つ目は、ガン細胞の発生、増殖の抑制効果です。
IP6はガン化し始めたガン細胞内に入ると、細胞内のカルシウム濃度が上昇し、ガン細胞の増殖を抑制してくれます。
その結果、ガン細胞がこれ以上大きくなるのを防いでくれるのです。
成人の場合、1日あたり約2gのIP6を摂取していくことで、さまざまなガンに対する効能があるのです。
RBAとRBFはどのような成分なのか?
こちらのRBAとRBFもヌカの部分に含まれている成分で、玄米を食べることにより摂取できる物質です。
RBAとRBFは共に多糖類の一種のαグルカンという成分を指します。
RBAには免疫細胞を活性化させ、免疫機能を飛躍的に向上させる効果があるので、強い抗ガン性があるのです。
また、RBFを摂取することにより、ガン組織の中にマクロファージが入り込み、ガン細胞を消滅させます。
その後、マクロファージによって繊維組織に置き換えられるのです。
エネルギー代謝の面から見て見ると、RBFはブドウ糖によって急激な発熱をし、その後ガン細胞が死滅していったという研究結果も出ています。
こちらも玄米のヌカの部分に含まれているものなので、毎日玄米を食べることでガンの抑制効果が期待できるのです。
まとめ
IP6もRBAやRBFもどちらも玄米に含まれている抗ガン作用が期待できる成分です。
普段は捨てているヌカの部分に、ガンに対するこんなに素晴らしい効果があったのですね!
今まで白米を食べていた人には、匂いも味も玄米は独特ですので抵抗があるかもしれません。
玄米そのものより食べやすいとされる発芽玄米や発酵玄米などをうまく利用したり、他の雑穀や米などを混ぜて炊くと食べやすいかもしれません。
ガンは、突然誰の体にも起こり得る怖い病気です。
発見が遅くなれば、死に至る可能性も高く、誰にでもかかる可能性があるのです。
でも、ガンにかかった場合でも玄米を食べ続ければ、増殖し続けるガン細胞を抑制することができます。
1日に玄米を必要量だけ食べることで、私たちの寿命を延ばすことにもつながります。
自分に合った玄米の取り方を考えて、ガンにならない健康体を維持していきましょう!